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3分間スピーチトレーニング
目的 人前で話がうまくできない、マイク恐怖症を克服して自信をつける
時間 120 分
実施 2005年7月22日第2回日米ワークショップ
実施日 2005/07/22
方法 [THE THREE MINUTE PRESENTATION WRITING TECHNIQUE]

3分間のプレゼンテーションを書くためのテクニック

・3分スピーチやプレゼンテーション(プレゼン)の準備は、次の2つのステップから始める

1.結論と行動計画をまず書く
2.それを裏付ける理由(セールスポイント)を列挙する

これらの要素が、プレゼンの柱となる(序破急)
・結論をまず書くことで、思考が明確になり、焦点もはっきりする
・最初の30秒間で聴衆の関心を惹きつけるべきである。
 内容を「聞き手の立場」から考える
・聴衆を引き込む「つかみ」を工夫する。つかみとは、的を射た意見、洞察、 観察、類推、個人的な経験などである。
・ジョークはウケないことが多いので避ける。
・支持者は要点を脚色するものだ。
・「つかみ」を述べた後のプレゼンの導入は、プレゼンの結論と同じとする。 重要な点をまず述べる。
・プレゼンの中盤には、信頼できる証拠、データ、統計、調査結果を入れる。
・あなたが信用されるかどうかは、プレゼンテーションの中盤次第である。時間をかけてうまく対処すること。
・セールスポイントについてのイメージ資料、カラフルなあるいはびっくりさ せるような情報、十分に準備されたビジュアル、はっとさせる何かなどを中 盤に持ってくる。
・プレゼンの中盤には、次の4つのいずれかの手法を用いてもよい。
1.質疑応答:課題にかかわる重要な質問と回答
2.問題・解決策:問題を提出し、解決策を提示する
3.時間・順番別:目的を果たすために出来事を時系列で提示する
4.主題別:トピックを1つずつ列挙し、それぞれの解決策を考える

・プレゼンテーションの最後に、主要ポイントのおさらいと、行動の呼びかけ という2つの要素を含める。聴衆に何をしてほしいのかを伝える。
 最後に印象に残るような言葉を述べ、主張を要約し、あなたの提案する行動 計画が聴衆の心の中で鳴り響くようにする。

スピーチのテクニック

・用意された原稿をそのまま読むのではなく、メモに基づいて話す。話はすでに頭の中に入っているはず。メモには要点や思い出す際の手がかりとなるようなことを書いておく。

・メモとして一番よいのは、縦に置いた5インチ×7インチ(約12・5センチ×17センチ)のファイルカードである。

・メモは簡潔に。1つの項目につき1、2語程度。

・ノートカードには、一般的な総論ではなく事実を書く。緊張していると、細かい事項を記憶できなくなる。事実が書かれていればいつでもそれに基づいて主張ができるが、その反対は不可能である。

・ビジュアル資料もノートの役割を果たす。

カラーペンや蛍光ペン、カードなどを使って、重要な情報を強調する。
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[基本コミュニケーションスキル] ワークショップ実践例
ファシリテーター:エミリー・ローゼンバーグ  通訳:朴 和美
                2005・7・22〜23
対話型ワークショップのひとつの実践例です。
エミリーさんの優れたファシリテーターとしての提起の仕方、話しかけ、問いかけ、答え方、引き込み方などなど、学べることがいっぱい詰まっています。
この実践例を読みこなすことで、たくさんのアイデアやヒントが得られるでしょう。

機/輿阿馬辰
  <0.はじめに>
F:人前でスピーチをするのがそんなに苦でないという方は、どのくらいいますか?
  今日は、まず「人前で話す」ことが主題、皆さんに、話をしてもらおうと思います。

  女性が発表するということを、どう考えたらいいでしょう。
誰だって立ち上がって話し始めるわけです。でも、その場でどんなことが起きているのか、男性は気に掛けない。一方女性は、きちんと話せているのか、気になる。
   今日は、話をする、コミュニケーションするスキル、特に対立の場面、職場での上司など、ある種の力関係がある場で行き違いがあったりするとき、もうひとつは組織の中での対等な場、そこでどのように女性が自分らしさを否定せずに、コミュニケーションをとっていけばいいのかについて、問題解決のスキルも合わせて学んでいくことにとりくみます。

   私は以前、労働組合の委員長をしていました。その経験の中で一番難しかったのは、実は上司とではなく、組合の中のコミュニケーションでした。
  今日は、楽しみながら、一方的な講義形式ではなく全員参加のやり方で小さなグループでいきたいと思います。

  対立が起こった時どのように対応したらよいのでしょうか、例えば集団交渉の時など。
また、リーダーシップについても話したいですね。
ただ、リーダーはボスではないのです、ボスとリーダーを間違えてはいけません。私たちは女性のリーダーを作っていくことを目指します。リーダーは女性労働者のお手本になるのであって、えらぶってボスになることではないのです。

質問はありますか。質問があったらいつでもして下さい。

S:リーダーはお手本だといわれましたが、お手本というのは一人ひとり違うと思うのです。お手本になるためには自分自身がスキルアップしていないといけないと思うので、私には無理かなと思う気持ちがあるのですが。
F:そう、そういう懸念を持っているからこそ、こうやって集まっているわけです。
  女性のリーダーシップは男性のものとちょっと違っています。
私たちの仕事、家庭での家事だとか、子供を育てるとかは、いろんな事を同時にやっていかなくてはいけない、非常にスキルがいることです。私たちが生きているうえで培ってきた、色々なスキルを、女性のリーダーになることに使っていこうということです。
レジュメのアウトラインを参考に2日間でやっていきます。それでは、始めます。

<1.良い話し手について>
F:ちょっと思い起こしてください。これまでみなさんが、一番すばらしいと感銘を受けた人の話を。お父さんとか、お母さんとか、お姉さん、子供、組合のリーダー、どんな方でも結構です。思い出して下さい。みつかりましたか。
  その話し手の、どういう点がすばらしいとあなたは思ったのでしょうか。
S:聞いている人の立場で話している。
F:聞き手を良く知っているということですね。
S:自分が伝えたいことを良く理解している。
F:話したいことがわかっている。
S:具体例が多い。 
F:知識をわかりよく表現できるということ。
S:こちらのことを良く聞いてくれると同時に、知識が深い。
F:よき聞き手でもある、まさにそのとおり。
S:問題を深く掘り下げて解説している。
F:そう。話している人の声や外見はどうですか。
S:余裕のある雰囲気で、相手に急いで理解してもらわなくても良いという感じ。
F:聞き手に強制しないということですね、もうすこし、説明して下さい。
S:相手が違う意見をもっていたりしても、それに対して誠実で余裕のある態度で、急いで理解させようとしない。
F:他の人の意見に対して、開かれているということですね。
S:大きな組織で立場がちがっているんだけれども、その人に1人の人間として共感を呼び起こされたとき、感動しました。 
F:こういう風に理解することが出来ます。人とつながりを持てる人。
みなさんは、人とつながっていくということで、どんなことをしていますか。 どんなことをしたらつながっていけるでしょうか。
S:共感というか内面というか、ここが同じかなという、心の共感を自然と感じられる話し方をする。
F:なるほど、話の内容もそうですが、その人の態度、ありようというのは?目線をきちんと合わせている、アイコンタクトを取るとか・・・。 
S:無視されていないと感じられる。
F:まさに話し手が一人ひとりをちゃんと見ている。
こんなふうに、今私が使ったように、手の仕草もあります。手の仕草が相手を受け入れる、というような感じですね。 
文化が違う日本の場合はどうでしょう。
  男の仕草(手を振って相手を払いながらしゃべる仕草)に対して、女性の仕草は、どうぞみなさんこちらに来てください、という感じで受け入れることを表現している。
 人に感銘を与える話は、自然に生まれてきたわけではない、やり方を学ぶ中で、できてきたということです。
それから声があります。
はあー(高い声)どうでしょう。
(抑揚のない話し方)今みたいな話し方をすると、聞き手を全部眠らせてしまいますね。
まさに声は微調整しながら話すということですね。
S:大きくなくても、はっきりした声。
F:はっきりした声ですね。イントネーションに変化をつけるということですね。
ここは大事だと思う時に、そこを強調するわけですよね。
 大事だからこそ、声を変えていくわけですね。
わたしたちは、こういうことをどこで学んだらいいのでしょう。
他には?
S::時々は、笑える。
F:そう、まさに、その通り。ユーモアがあるとすばらしい話し手になれるわけですよね。
でももし自分に、あまりユーモアがないと思ったら、無理しないで。
 つまり、みなさん一人ひとりが違っているわけです。声もちがう、あらゆるものが違っている。自分の居心地の良いやり方でやるのが一番いい。では、少し練習しましょう。
導入部の話をしてもらいます。導入部の話ってどんなものだと思いますか?
 <2.導入部の話し方 人を紹介する その役割とは?>

F:さて、自分以外の人間を、聞き手に紹介していくことにします。何が必要でしょうか。
S:いいところを紹介してあげる。 
F:そうですね。
最初に紹介する人の重要な役割はなんですか?
S:紹介する人と聞き手のつながりを作ること。
F:そう、まさに、関係性を作っていくこと。聞き手が、この人誰だろうと思っている。私はエミリーですよ、と関係をつくっていく。
  つまり、自分をまず紹介する。紹介したい人を聞き手につなげていく。どうでしょう。
聞き手は、今日の主役である話し手のどんなことを聞きたがっているのでしょう。

私が、メインスピーカーです。私は、今日は原子爆弾のことを話したいのですけど、
みなさんは、私がこれから話すどんなことを知りたいですか?
S:エミリーについてと、エミリーが原子核の何を知っているか知りたい。
S:どういう経過をとおして原子核の研究に至ったか知りたい。
F:どうして、私たちは、それを聞かなくてはいけないのか、彼女の背景はなんなのか。
  シカゴからわざわざやってきたエミリーが、なぜ原子核の話をしなくてはいけないのか聞きたい。聞き手が興味がある、まさにそういうことを、役目として話していく必要がある。
  やってみましょう。

F:ペアになってください。よく知らない方を探してください。
それぞれインタビューをして貰います。まず、名前。どんなところに所属しているのか、どのようにして、ここに係わるようになったか、5分ずつインタビューしあってください。
  10分で終わってからまた、輪に戻って発表してもらいます。
・・・・・・・・・・・・・・
F:準備できましたか?
 まず、紹介する時に、自分のことを話してください。
この人が誰だかわかりませんから、まず自分のことを言って、次に人を紹介する時に、かけ言葉を、一言でいいんです、つなげていくわけです。だれだれさんを、紹介するのはとても光栄に思いますとか、つなぎの言葉ですね。いいですか?どうでしょう!
最初にやりたいという意志を持っている方は?
(エクササイズ略)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
F:みなさん、本当にすばらしかったです。
みなさんに、二つほどお聞きしたいのですが、このことから学んだことはどんなことでしたか?
S:率直な、心からの意見で、すっと入ってきていいなーと思った。
S:私は男性の話し方から学んでいたかもしれない。
F:いい気づき(笑い)
S:紹介するのは、数分だけれど、その前に十分話を聞いておかないと人を紹介できない。
S:すごく、話するの苦手なんです。緊張すると早口になる。
F:あがっちゃうのですね。午後、そのスキルもやります。
S:相手の話やみんなの話を聞いて、どれも精一杯のことを話していて、ミニストーリーで、感動的な内容でした。 
S:相手に自分のことを語ることで、なぜ自分がここに来たか再確認できました。
F:他の人が自分のことを紹介してくれて、どう感じましたか?
S:すごく、上手く言ってもらえてうれしかった。
F:なぜ、まずこれをやったと思っていますか?やっていただいた目的はなんだと思いますか
S:目的っていえないかもしれないけど、この場が、心地よいものになりました。
S:自分のことを伝える難しさ。相手のことを十分聞こうとするのだけど、これでいいのかな
  という疑問が起こりました。
S:今から話すテーマの共通点がでてきたかな。
S:それぞれの方への関心が強くなった、もっと知りたい。

F:大切なことは、今ここでやっていることは、組織化されたものだということ。
システムに則ってやっている。つまり、話をする、話を聴く、発表する、解する。意識して一つひとつ組み合わされ組み立てていったことが、組織化するということです。
みなさんが、仕事の中で日々やっていることです。ただ、やってはいるけど、それと意識していないということです。この意識の問題です。

<3.スピーチをするためのスキル>
F:次も、ペアを探してパートナーとなっていただく、2〜3分のスピーチをしてもらいます。自由にペアを組んでください。
  話をすることには、いくつかの構成要素があります。初めがあって、真ん中があって、最後があるわけですね。
  初めの部分では、スピーチで何を話したいか紹介する。
  真ん中の部分は、事実、統計、情報を網羅して伝えていく。
  最後に、今まで言ったことのまとめのような形で、何を伝えたいかをまた言う。
最後にもう一度話したかったことをなぜ確認するか、反復というのは、記憶を助けて忘れないようにするのです。まあ、それは、コツのようなものです。人は、ものを聞いたときに、最初と最後に同じことを2回言ってくれると、ちゃんと頭に入るのです。

−つかみ−
F: 私はスピーチに、こういうものを入れていきます。「つかみ」というのですが、
どのように皆さんをつかむか、最初の30秒の間に聞いている人の心をつかむ。
(スリッパを取りだして高い声で)さあ、これからスリッパについて話しますよ。
  今私は、これで、聞き手の心をつかんだわけですね。
  1つの道具やもので、つかむことをユーモアたっぷりにやる人もいます。
  ジョークで人を笑わせるのに自信がなかったら、これはやらないほうがいい。
  人によっては、絵や写真を使う人もいますよ。
ああ、ああ、あああああ 歌い始めることで人の心をつかんでしまうこともあります。
知人に、聞きごこちの良くない声の人がいますが、その人は、よくグラフを使うのです。変な声でひどい声、でも本当にうまい具合に円グラフを使うので、人の心をつかむのです。
つかむ、それはいつもいつもメイクドラマである必要はないんです。
  「みなさん、いったいここにやってくる時に、何本の木を見ましたか?」と聞くこともいいですね。問いを発することで、聞いている人たちを話の中に引きずりこんでいく。
  でも、その問い自体が、これからの話につながっていかなくてはなりません。今日、私はスリッパを持ってきましたけれども、これが靴でもいいですが、はき物産業と関係のある話であればぴったりです。でも、農業関係の話なら、スリッパはふさわしくない。いいですか。まず、それが初めです。

−反復・記憶に働きかける−
F:反復は、記憶を助けます。そして擬声語は、響きがある、ドスンドンドンとか、繰り返す音は耳に効果的です。大事なことを伝えたいと思うときは、聞き手の記憶力を高めるのがコツ。人にちゃんと覚えてもらいたい時には、口だけでなく耳も、目も使う。目に訴えかける、五感も1つだけでなくいろんなところを使うことが非常に効果的になる。

F:質問することは、こちらで声を出すことで、もっと効果的です。あるいは絵にすることも。想像力を高めながら目も刺激していくのです。
  日本の子供たちは、甘いキャンディを1年にどのくらい食べるか、その話をしている私は、ちょっと頭に描いたりしています。ところが、私の話を聞いているみなさんは、眠くなりました。それは皆さんが、耳だけで聞いているからですね。
  私はみなさんに、耳を使わせているのですけれど、視覚は使わせていない。言葉だけで話そうとしているんですね。「日本の子供は〜、年〜○ポンド〜砂糖を消費して〜歯がボロボロになって〜・・・」言葉だけで話していると、みんなを眠らせてします。
  12ポンドの砂糖を想像できるようにしてあげないといけない。

−イメージが湧く・映像化−
  みなさん、12ポンド(9キロ)の砂糖をどのように映像化しましょうか。
S:生まれたての赤ん坊3人分か、1歳の子供。9キロの砂糖は1歳の子供と同じかな。
S:角砂糖を積み上げたら15階建てのビル分。 
S:ペットボトルに砂糖を入れたら、9本分。
F:そう、そんな感じでやる。話の中で大事なことがあったら、そこをイメージ化する。
  聞き手は、ちゃんとそれを記憶してくれる。
他の例でも構わないです、イメージ化する方法は?
S:女性が、一生涯で稼ぐ年収は1万円札を重ねると、正社員での生涯年収は2m10cm。パートタイムだと45センチ。計算が出ています。
F:すごくいい例ですね。課題をイメージ化してわかりやすくしていくということです。
  つまり、怒りや感情を直接ぶつけるのではなく、イメージを形にして、それを訴えていく。
S:今回のワークショップの参加者全体が45人、この中の2人は、今までに命の危険を感じるくらいのDVを受けたことがある。20人に1人という統計をそんな風に使う。
F:効果的なやり方だと思います。
たとえて言っていく、もし何々ならば少なくとも2人は、と比較していく
  4万人が、被害を受けたというのでなく。ここにいる私たちにつなげて言うことが上手いですね。

−焦点化と終わり方−
F:真ん中の部分について、集中して、話の焦点を合わせていかなくてはならない。真ん中の部分で、聞き手の注意をひきつけておくために、言い回しがあります。
「ここで話しておきたい大事な点は」「ここで、強調しておきたいことは」「ここできちんと理解してほしいのは」といった言い回しを使うことで、眠そうな人を起こして、大事なことを話しているんですよと注意を与える。

そして最後の部分を知らせてあげる。「最後にこれだけは言わせてください。」と前置きした後に、もう一度言います。これも反復です。
  日本の子供は、年間9キロの砂糖を消費する、これはまさに、トラック2台分の岩を運んでいるのと同じ量だ。最後は、日本の子供は砂糖の消費が多すぎるという形で締めくくる。
  話の中でポイントを訴えたい。
「日本の母親たち、日本の友人たち、日本の親類の母親たちに申し上げたい」
「どうぞ子供にキャンディを与えないで下さい。果物を与えてください。さあ、果物の労働組合に参加しましょう」みたいに。
これは、子供に人気があるかどうかは、ちょっとわかりませんけどね。

−上がり症に対処する−
F:聞いている聴衆のみなさんに、私が話す意図の中に入ってほしいのですね。
さてここで、やらなくてはいけないことがあります。上がってしまうことの対処です。
秘訣があります。人がよさそうだなという顔の人を3人、目星をつけておきます。三角測量をする方向でこの3人を見ます。順番に。
  深呼吸を忘れないように。深い呼吸です。上がり性の方は、その場で、息をするのを忘れてしまうのですね。
息を忘れるということは頭に酸素が回っていかないということです。酸素は回らないし、頭痛はしてくるし、おかしな事になってくる。
  目の前に大統領がいようと関係ないんです。息を吸って。
すばらしい話し手の話を聞く機会があったら、ちゃんとみて欲しいのですが、きちんと呼吸をしています。
滑らかに話していて、話の途中で行き詰まってしまう。迷子になってしまったときにはどうするか。ちょっと、メモを見てまた話し始めるわけです。ちゃんと、話が出来る。
  あわてなくても、聞き手は、ちゃんと待ってくれます。

−スピーチメモの作り方−
F:みなさんに、スピーチをしていただこうと思っています、ただ、そのスピーチ、原稿を読まないで下さい。
まずスピーチの原稿を作るわけですが、二つのやり方があります。
  一つ目は、インデックスカード方式。カードに番号をふってください。言葉を簡単にメモっておく、それがとっかかりになる。
もうひとつは、罫線のあるノートの真ん中に線をひく。左側に、自分の話そうとしている主題を書く。右側に、それぞれの部分のキーワードを書く。主題は、文書で書いているわけですから、わからなくなった時に見れればいい。迷子になった時に、自分の地図に戻って話せばいいのです。
  いったい私は、どこまで話したのかとメモに戻っても、みなさんその間、待っていてくれます。待っている間、見つめられているわけです。たくさんの目で見つめられているわけですけど、一体それがどうだっていうわけ?ちゃんと待っててくれるんです。
  インデックスカード方式と、もう一つは線を引いた主題とキーワード方式(ノート方式)、好きな方を使ってください。

F:大事なことが二つあります。決して謝らないということです。なんか失敗しても、「ちょっとごめんなさい」なんて謝らないということです。謝ったりすると、流れが切れてしまうのですね、流れを切らないために謝らない。
聴衆は、みなさんと一緒に居るわけです。それなのに、謝ってしまったりすると、せっかく作ってきたものが壊れてしまう。ですから、しっかり呼吸して、自分が、どこにいるかを確認するためにちょっと、メモをみるのです。

S:主題と、キーワードをもう少し説明してください。
F:しゃべること、主題を文書化しておくこと。暗記してしゃべるのではなくても、話し手は、ちょっとメモや、スピーチ原稿を持っていると安心です。読みませんけど、用意しておかないといけません。文書ですから。キーワードは、取っかかりです。

それと、自己紹介を忘れないように。
人前に立つと上がってしまいます。急にしゃべり始めると、この人、だれっということになってしまう。自己紹介を忘れてはいけない。もう少し大事なことは、人前で話すことはさっと終わってしまいたいと思うかもしれないけどあわてない。つまり、みなさんは、その時間を楽しんでいるのです。

S:反復ですけど、やりすぎると、また同じこといっていると思われるのではないですか?
F:やりかたとしては、全く同じ文にはなりません。聞き手は、一語一句、全部頭の中に入っているわけではない。大丈夫なんですよ。
  問題は声です。上がってしまうと声が頭のてっぺんになってしまう。声を下げることが重要です。
  さあ、やってみましょう。
テーマは、1人1度にひとつ。
なぜ、ペアになる必要があるか、スピーチは、聞き手がいるということが前提です。自分が話したいことをこれから話してもらうわけですが、聞き手がいるということです。お互いコーチしあうということです。どうでしょう、みなさん、よろしいでしょうか?

S:ひとつだけ質問、お話の中で謝らないことというのがあったのですが、こちらが、話しているときにちゃんと伝わっているのか問いかけをしていいものかどうか。
  「ここまで、お話したのですが、これでいいのですか」とか、言ってもいいのでしょうか。話を自分なりに進めていってよいのかどうか、確認したいのですが。
F:まさに、相互行為なのでもちろんやっても、かまわない。聞き手に、「私の言っていることをわかってもらえますか?」と問いかけることは、聞き手をこちらに引き込む相互行為なのだからいいことです。
ただ、聞き手がそれに対して、「わかってない」とか反応することにも、心構えをしておかなくてはいけない。フィードバックが必要なときには聞いてください。
その場を把握しているか、聞き手を理解しているか、いろんなやり方がある、それぞれのやり方でいい。ただ淡々としゃべる、「皆さん私のいいたいことをわかってもらえますか?」と、呼びかけるように話す人もいる、ロマンチックに話す人もいますね、人によっては、ユーモアたっぷりに話す人もいます。ドラマティックに話す人もいるでしょうし、絵を見せながらとかも。大事なことは、自分が、いごこちの言いやり方で話すこと。

S:インデックスカードの書き方は?
F:自分の記憶を引き出してくれるもの、引き出しを引っ張り出してくれるもの。自分の話をするためのお助け人をしてくれるものと考えてくれるといい。
S:二つのやり方は基本的に同じなのですか?
F:基本的に、同じですが、2番目のやり方は、自分の心の安心のために、文を入れておく、それはもちろん読まないで、インデクスカードと同じように使って記憶を沸き立たせる。
  人を相手に練習するのもいいですね。それから、鏡に向かって練習するのもいい。
  というのは、私たち、気付かずに、いろんな事をしてしまっているのです。髪をいじったり、ブレスレットや指輪をいじったり、いろんな事をしてしまう。
  それを話の最中にされてしまうと、聞き手の注意がそこに行ってしまう。
  ですから、どうしても話の腰を折ることになるのです。
  みなさん、経験したことありませんか?話し手が、鍵をポケットの中にいれてジャラジャラ音をたててる。そんな人にあったことあります?そうなると、彼が何を言ったのか全然思い出せない。じゃらじゃらの音だけが耳の中に残っている。
F:みなさん、マイクには慣れていらっしゃいますか?
  実際に話をするときに、マイクがちゃんと機能しているか確認すればいいのでって、「ハロー」なんて言わなくていいです。会場に立ったとき、マイクと離れてしまうと聞こえない。あまり近いと、機械音だけが聞こえる。20センチくらい離す。近すぎても遠すぎてもいけない。
  自分が話しているときに、他の人に話したいときは、必ずマイクの頭を手でふさいでください。聞き苦しいですから。
マイクを握る手は、軽く開いた感じで、音の出るようなアクセサリーははずして下さい。せっかく、話をしていてもアクセサリーの音で話に集中できません。
どうですか?質問は?
F:どのくらい時間が必要ですか?作るのに。
S:30分
F:1人30分。スピーチは2から3分、何のトピックでも、お母さんでも、犬でも猫でも
  いわしでも。そのあと、お互いのスピーチを15分か20分で練習しあって、それから全体で話してもらう。
  それでは、それぞれ好きな場所に散らばってください。最初1人で、30分間考えて。それから聞いてもらう。コーチングを受けてそれから交代です。
 ―−−−−−−−−−−−−−−――――――――――------------------------------------------------
(50分後、再び集合したあとに)
F:ではみなさん、どのようにやるか、約束を確認します。
  一人ひとりスピーチをします。
  そのあとの評価ですが、お話をする方は、自分自身が良かったこととか、上手くいったことを2つ挙げてください。
  他の人たちも聞き手として上手くいったことや、良かったことを2つ挙げてください。
  何か問題やまずいこと、おかしなことがあったら、訂正は私がします、優しく訂正しますのでね。
  なぜ、こんなことをするかというと、皆さんの中のいいものを、ドンドン活かして欲しい。
  弱点でなくて、いいものを伸ばしていく。長所を伸ばすということです。
  では最初の勇気のある方は、
   (エクササイズ略)

−一日目の終わり−
F:本当に皆さん、すばらしいスピーチでしたね。

さて、皆さん、この会が終わった後からちょっと、やって欲しいことがあるんです。そんなに深刻でなくて、簡単な宿題です。
これは使い捨てカメラですけれど、捨てないでくださいよ。これで写真を撮ってください。
皆さんに撮って欲しいものは、このワークショップに参加したことを代表させるようななにか。今回このようにワークショップをやっている、ここの何かをあらわすようなもの、今日一日学んだこと、自分にとって意味のあるものを表現して下さい。
コミュニケーションに関して明日、もう少し学んでいくわけですが、写真を撮っていただいて、その写真と一緒に書き物をしてもらいます。
そして全体会場で、皆さんの取ったもの、書いたものを展示しようと思っています。
  みなさんの仕事に係わる写真を一枚持ってきてもらう、宿題でしたね。それと、これから写す、ワークショップに係わる写真を持ってきてください。
  二つの写真を素材に、アートを使って自分たちをどのようにイメージし、表していくかということをやっていただきます。
書き物ですとか、写真、絵、詩、そういったものが女性のイメージを高めていきます。公衆に対して、これまでと違うやり方で高めることが出来るようになります。
これに関しては、明日またいろいろ話します。これこそこの会議だというような写真を、これから撮ってください。始めてやることですので、まさに、クリエイティブです。なにかを、協同して作り上げていくことをやろうとしています。新しいことですから、どのようになるかわかりませんけど、私も含めて新しいことですね。


[SPEECH MECHANICS]

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