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問題提起の“とっかかり”

[ 資料 ] 掲載 2006/11/05 更新 2006/11/05

問題提起の“とっかかり”となるものには,お話,絵,ビデオ,寸劇,ロール・プレイ(役割練習),事例研究などたくさんある.これらは,問題を描写し,どのように問題が解決されうるかを話し合うことでディスカッションを活発にする.

・問題提起の“とっかかり”となる描写は,学習者が認識しやすいように学習者の経験に似た設定のものがよい.同時に学習者の経験した状況とは多少違うものにすることで,学習者が安心してディスカッションに加わることができる.
・よい“とっかかり”とは,参加者が強く共感できる問題を描写しているもの.
・よい“とっかかり”には,明らかに正しいまたは誤った答えはありません.参加者が自らの創造力を使って問題解決できる状況設定である.

“とっかかり”の道具は,焦点を置いたディスカッションにするために,事前に用意されたいくつかの質問事項とセットで使われる.

・質問は,自由回答式質問を使い,“とっかかり”の道具同様,これらの質問にも正しい答えも誤った答えもありません.代わりに参加者を会話に取り込む役割を果たす.

・質問には,論理的順序がある.使われた描写において何が起こっているのかを説明してもらうことから始め,最後に一連の行動計画を作成してもらう.

例えば:
1)何が起こっているのでしょうか?(説明)
2)なぜ起こったと思いますが?(分析)
3)同様のことがあなたに起こったらどうしますか?(実生活との関連付け)
4)状況を改善するためにできることはなんですか?(行動)
関連ワーク差別について認識する
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